日本でアヘンを見に行くゾ！｜小野寺　看護師／うちの看護師にできることと言ったら・・・in渋谷KANGO

最強の麻薬、モルヒネ。

その原料となるケシの実は、今はアフガニスタン、次いでミャンマー付近のゴールデントライアングル地帯で密造がされていると言います。

ミャンマーに隣接するラオスでもかつて大規模なケシ栽培が行われていて、

『ラオスの少数民族の婆ちゃんはアヘンを売ってくるから気を付けな！』

とバックパッカーたちの間で注意喚起が行われていていた程。。

▲『異文化との出会い 世界の旅とボランティア』より(http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~yoshiito/laos/laos3.htmlhttps://www.jiji.com/jc/d4?p=tri333-jlp01800279&d=d4_int)

今はタイ政府の抑圧もあって、ほぼほぼ密造畑は焼け祓われてしまったそうですが…。

経済格差とか少数民族の貧困事情とか。

ケシ栽培ビジネスは一口で語れないくらい複雑な事情がある…というのはニュースや各種報道で知ってます。

▲『時事ドットコムニュース』より(https://www.jiji.com/jc/d4?p=tri333-jlp01800279&d=d4_int)

でもそういう情報って、言うなれば上空から見下ろしたような俯瞰的な情報にしか過ぎず。

またパスポートの期限が切れないうちに、自分の目で現地を見て、人々が発する言葉、漂う雰囲気、生活の匂い、目の前に広がる大自然、その一本一本の木を触って樹皮の手ざわりを確かめたり…。

そういうリアルな体験で世界を感じてみたいものです。

とはいえ考えなしに麻薬密造地帯に潜入するのは命がいくつあっても足りません。

…でもそんな危険地帯に行かなくても、実は日本で安全にケシを見ることが出来るそうなのです。しかも東京で。

東京都東大和市にある『東京都薬用植物園』

ここには研究目的で様々な薬草が植えられていて、その中では違法薬草であるケシも育てられています。

ということで早速見てきました。

入園料は特にかからず。

『チケット売り場はどこだろう…？』

と探す事もなく、公園みたいにフツーに中に入れました。

中には漢方薬草や西洋ハーブ、トリカブトなどの有名な毒草が家庭菜園のごとく植えられています。

『触るとかぶれたり、アレルギーを発症する事があります』

と書かれた薬草がすぐ手の届く場所に植えられてるのはゾクゾクしましたね。

流石にケシは厳重に柵の張られた場所に置かれてました。

ケシの花が咲くのは5月上旬～。

残念ながら6月上旬の今は花が枯れて実だけになっていましたが、それでも目の前にすると迫力がある植物だなぁと圧倒されます。

というのもケシは成長すると150cm程の大きさまで伸びるのです。

ケシの実も女性の握り拳を一回り小さくしたくらい。

鶏卵ほどの大きさがあります。

こんなのが密林にズラーッと植えられていたら怖くておしっこチビっちゃいそう…。

こちらは植物園付属の博物館の写真。

ケシ(アヘン)から作られた医薬品や、ケシから麻薬成分を抽出するための道具などが展示されていました。

左のケシなんか私の身長くらいありますよね。。

こんなのが日本で生えてたら一発でヤバい植物だ…！って分かります。

目立つなぁ…。

ケシ科の植物は全部が全部麻薬成分がある訳じゃありません。

ヒナゲシとかポピーって言われるような品種なら、特に麻薬成分は無いから安心して育てられますよ。

ポピーはよく道端に咲いてますよね。

博物館に

『どうぞご自由にお持ちください』

と書かれた危険植物の見分けポスターがあったので貰って帰りました。

とりあえずお家のトイレに貼っておこうかなと思います。

なんか保健室前の掲示板のポスターみたいでいいじゃない？

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